2009年02月22日

ポコボコと噴き出すコピー術



<コピー例>
「『紅白』観覧希望者3割減少」

ふ〜ん。ところでさぁ、駅前に新しいケーキ屋さんできたの知ってる?

こんなシーン↑はありがちですよね。

では「ふ〜ん」で終わらせないために、タイトルを工夫してみましょう。


<コピー例1>
「『紅白』観覧希望者3割減の背景」
⇒背景とはなんだろう、と知りたい欲求を刺激。


<コピー例2>
「『未納者には観覧させず』で人気減?」
⇒なにを観覧させないの? 未納ってもしかしてアレのこと? と知りたい欲求を刺激


<コピー例3>
「今年の『紅白』の観覧資格とは」
⇒観覧資格とはなんだろう? と知りたい欲求を刺激。


<コピー例4>
「今年『紅白』観覧希望者の人気度」
⇒人気度は高いのか低いのか、と知りたい欲求を刺激。


「紅白」に興味がない人であっても、コピーを読ませさえすれば「知りたい」という欲求を起こさせるにはどのようにリライトすればよいか。

そんなことを考えながらいくつかコピーを作りましょう。

コピーの候補をいくつか作れば、そのなかからターゲットとする層に
よりマッチするコピーを選ぶことができます。

目的は「ふ〜ん」で終わらせないこと。

興味をひきつけ、知りたいという欲求を起こさせたところで、最も伝えたい事柄を提示する。そうすれば、ダイレクトに印象深く相手に伝えることができるのです。


ここに沼があるとします。水は濁り、水面は波紋ひとつない穏やかさに包まれています。

そのとき、沼の底からボコボコと空気の泡が水面に噴き出してきました。

なんだろう? 沼の底からなにかが出てくるのかな?

そう思わせる工夫の、具体的な方法が「リライト技術」なのです。

ボコボコするから皆が注目するのです。

なんにも起きないところでいきなり「なにか」が沼の底から飛び出しても、だれも注目していないので、たとえ出てきたのがすご〜い生物でも、だれもにも気づかれることはありません。

すご〜い生物ってなんだろう? と思ったアナタ。

「すご〜い」を使うのではなく「すごいのではないか?」と思わせる描写をしなければなりません。

だから「すご〜い生物」なんていう使い方は避けるべきなのです。

それで、すご〜い生物ってなんだ? と気になっている人は、あなたが考えるすご〜い生物をどうやったら大々的にデビューさせて人々の注目を集めることができるかを考えてみましょう。

空想力や想像力を持つ人は、わかりやすくすることに向いています。

空想力や想像力はだれでもある程度は持っています。でも、いまは眠っているかもしれません。

空想力や想像力をはたらかせる事ができる人は、他人の空想力や想像力を刺激することもできます。

これが、わかりやすくする技術の本質のひとつでもあるのです。


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2009年02月21日

「4つのC」と「5つめのC」

ダイヤモンドを購入する際は「4つのC」をチェックすることが大切だと言われる。

Color  色

Cut   カット

Clarity 透明度

Carat  カラット

しかし、実は5つめのC〈conflict(争い)〉が存在することを、あなたは知る――。
〜映画「ブラッド・ダイヤモンド」チラシより〜


「ブラッドダイヤモンド」は宝石業界に斬り込んだという意味で、たいへん稀なアメリカ映画です。

ダイヤモンドと聞いてすぐにイメージするのは、キラキラ輝く綺麗な宝石といったところでしょう。

結婚指輪には給料の三か月分を。というキャッチコピーは有名ですね。

たとえ今はダイヤモンドを購入するつもりがなくても、いつかはだれかにダイヤモンドを贈りたいと思っている人にとっては、ダイヤモンドを購入する際にチェックする4つの項目とくれば、それを知りたいと思うもの。

しかし、このチラシの目的は映画「ブラッド・ダイヤモンド」を観てもらうことです。

観てもらうためには、興味や関心を抱かせなければなりません。

そこで、ダイヤモンドにまつわる「4つのC」で興味をひきつけたところで、実はもうひとつの「C」つまり「conflict 争い」が存在するといように、意図する話題へと読者を引き込みます。

キラキラ輝く綺麗な宝石という明るい正のイメージから、争いという暗く負のイメージへと180度転換させて、さらに知りたいという欲求を刺激するのです。

映画チラシにはつづけてこう書いてあります。


「1つのダイヤ、3つの願い、そして100カラットの感動」
〜映画「ブラッド・ダイヤモンド」チラシより〜


1つのダイヤに3つの願いが交錯するんだな。それで最後はとびきりの感動を与えてくれそうだ。どれどれ、どんな作品なのかもっと知りたいな。

こんなふうに思ってもらえたら、この映画チラシのキャッチ・コピーは成功です。

どんなにすばらしい作品でも、予告編がつまらなそうだったり、宣伝用のチラシが読みにくかったりすることがあります。

どんなにすばらしい企画でも、企画書がつまらなそうだったり、読みにくそうだったりすることがあります。

どんなにすばらしいお祭りの案内でも、案内チラシがつまらなそうだったり、読みにくそうだったりすることがあります。

映画「ブラッド・ダイヤモンド」の例でいえば、主演にレオナルド・ディカプリオと書いてあれば、それだけで映画を観ることを決心する人がいる一方で、レオ様ってだれ? という人もいます。

レオナルド・ディカプリオのファンに映画をアピールするのはもちろんのこと、出演俳優をだれも知らなくても、作品の内容に関心を持ってもらえるように、人々の興味を惹きつけるライティングが必要です。

そのための訓練は電車内でも、タクシーの車内でもいいのです。

車内広告でもいいですし、もちろん映画の宣伝チラシでもいいのです。

自分が思わずそのコピーを読んでしまったのはなぜか? を日常のちょとした時間(電車で移動中やタクシーで移動中など)に考えてみましょう。

日々のこうしたちょっとした考え事がライティングにはたいへん役に立つのですから。

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