2009年02月17日

ポニョはなぜ「崖の上」なのか


山道を歩いて目に映るものはなんでしょう。

林の木々。それに、ひらけたところからは広い空が見えるでしょう。

ほかに、山道を歩いているとつい目がいきがちなのが足もとです。

山道のおおくはアスファルトではなく、土や石の道です。ところどころに木の根が浮き出ています。

躓かないよう足もとに注意して歩くと、みえるのは小石ですね。

小石ばかりが目につくかもしれませんが、実は地面だとおもっていたものは大きな石の一部だった、ということもあるでしょう。

では、山にある大きな石のことをなんというでしょう。

「山」にある「石」ですから、このふたつを合体させると……。

「山」+「石」→「岩」

山にある大きな石とは「岩」のことだったんですね。

では大きな石が岩なら、石が粉々になるぐらい小さくなったらどうなるでしょう。

――「砂」になります。

 大  中  小
「岩」「石」「砂」

どの漢字にも、元になる「石」という字が入っていますね。


ちなみに、日本の神話にも岩が登場します。

天照大神が岩の洞穴に隠れたので辺りが暗くなって困りました。

そこで天細女命が踊ると、天照大神が岩の戸をあけて出てきたというのです。


また、キリスト教で「岩」といえばイエス・キリストを象徴します。

聖書には「岩の上に家を建てた賢い者」というたとえ話があります。

簡略にいいますと、岩のように大きくてしっかりした揺ぎないものの上に家を建てればよい、という教えです。

つまり岩=イエス(神)と共にあって生きなさい、ということです。


そういえば、スタジオジブリのアニメーション映画「崖の上のポニョ」は、なぜ崖の上なのでしょう。

崖といえばたいてい大きな岩でできています。「崖の上」といえば「岩の上」とも解釈できます。

「崖の上のポニョ」の主要登場人物の少年は、崖の上(岩の上)の家に住んでいます。

崖の上(岩の上)に住む少年を追って、魚のポニョが半漁人の姿になって海上を走って(歩いて)やってきます。

キリスト教で魚といえば「イクトゥス」。

ギリシャ語で魚という意味で、イエス・キリスト、神の子、救世主をあらわします。

迫害を逃れる初期のキリスト教徒が隠れシンボルとして用い、現在でもキリスト教のシンボルとしてよく使われています。

また、水上を歩くといえば、弟子たちの前でガリラヤ湖の上を歩いたイエス・キリストがすぐに思い浮かびます

「崖の上のポニョ」はほかにもキリスト教や聖書の影響を受けたであろう箇所がいくつもあります。

監督がわざわざ「キリスト教色を払拭して」としているぐらいですから、それは裏返してみればキリスト教色が色濃いと自ら言ってるようなものです。

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posted by タカ at 20:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漢字なりたち物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

役に立つ布


木は加工することでさまさまな用途に使えます。


木の枝で「十」の形をつくり、その根元付近を斜めにカットするなどして、いろいろな用途に使えるように木を加工すると、役に立つ木材となります。


役に立つといえば、人間の生活で便利なのがお金です。


お金をあらわずものに「貝」があります。


では「貝(お金)」と、便利な木材が合わさったらどうなるでしょう。


便利な木材は「十」の形の根元を斜めにカットしたもので表現しますから「才」という漢字が浮かんできます。


「貝」+「才」→「財」


「財」は役に立つお金や品物を意味します。


そして、便利なお金やいろんな場所で買い物やサービスを受ける際に使えるカード類をまとめて入れておく布のことを「財布」といいます。
posted by タカ at 19:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漢字なりたち物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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