2009年02月19日

子が増えるかのごとく「字」が増えていく


ポケットの中に入れたビスケットを叩けば叩くほどビスケットが増えるといったような歌があります。

実際にポケットに入れたビスケットを叩けば、たいていは細かく割れてしまうでしょう。

ポケットに入れたビスケットを叩いても、元のビスケットの量は変わりせん。変わるのはビスケットの形状がより小さく、細かくなるぐらいなものです。

ところが文字はあたかも叩くかのようにさまざまな刺激を加えていけば、次々と増えていきます。つまり、変化が生まれるのです。

では、どんな刺激を加えれば増える(変わる)のでしょうか。

刺激の方法のひとつは「組み合わせ」です。

「木」をふたつ組み合わせて「林」。

「木」を三つ組み合わせて「森」。

ほらね。増えて変化したでしょ。


ところで「字」そのものも、増えていく様子を表しています。

「字」の上の部分「宀」は、家の屋根の形を表しています。

家の屋根「宀」の下に「子」がいる。「子」はひとりとはかぎりません。

ふたりかもしれませんし、三人かもしれません。もっとたくさんいるかもしれません。

いまはひとりでも、やがてもうひとり、もうふたりと増えるかもしません。

そして家は一軒だけではありませんよね。

世の中には、たくさんの家があります。

家に子供がつぎつぎと増えていくように「字」も増えていき、さまざまな「文字」がうまれる。

文字がいくつも組み合わさって文になる。

文を書くとは、さまざまに組み合わさって新たな意味を持つ「字」のしくみや法則を利用して、物事や考えを伝えることでもあるのです。


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「木」を半分に切ってみよう


「木」という漢字を縦半分に切ってみましょう。

どんな形になりましたか。

アルファベッドの「K」に似た形になりましたね。

では「K」に似た漢字はなんでしょう。

それは「片」です。

「片」は「木」という漢字を縦に半分に切った、その「かた方」の形かから出来たものなのです。

「木」のかた方とはつまり「木のきれはし」です。

そこから「少し」「わずかなもの」「かたいっぽう」という意味ができました。


では、漢字の一部を抜き取ってみましょう。

今度は「漢字」そのものではなく、漢字一般の「きれはし」を抜き取るのです。

抜き取ってできたものを「片かな」といいます。

「片かな」は漢字の一部を抜き取ってでたものなのです。

ちなみに「平かな」も、漢字を書きくずしてつくったものです。


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