2007年10月15日

伝説になった沢尻エリカ様 

伝説になった女 

〜そんなの関係ねぇ!(小島よしお)を地でいくエリカ様〜

エリカ様。

日本のエンターティンメント業界はこの話題でモチキリですね。

映画「クローズド・ノート」の舞台あいさつで、短い挨拶のほかは「特にないです」「別に」と、ほとんど話さずに不機嫌な態度を見せた沢尻エリカさん。

もしもこれを演じたのなら、スゴい女優さんですね。

でもきっと、普段から不機嫌モードのときはあんなかんじなのだとおも思わせもするのが沢尻エリカさんの「やんちゃ」なところかもしれません。

舞台挨拶やテレビに限らず、普通の人は不機嫌でも仕事のときはそれとわからないようにと努力します。

だからテレビは安心して見れるんです。突然怒り出す芸というのもありますが、それはあくまで「芸」として番組内に収まっているから観ているほうは安心して楽しめる。

ところが「そんなの関係ねぇ!」(小島よしお)を地でいくとばかりに不機嫌のときはそれを仕事でもモロに出しちゃうところが沢尻エリカさんのスゴいところですね。

だから普通じゃないんです。特別なんです。

芸能人としての素質があるとこうことですね。

いろんな持ち味を持った芸能人がいますが、沢尻エリカさんの芸風(?)の芸能人は最近はいませんでした。

だから注目される。

沢尻エリカさんもそれをある程度は狙ってやっている部分もあるのでしょう。

そして所属事務所もそういう沢尻エリカさんの気分屋的なところをうまくハンドリングしつつ芸風として売りながらうまくやっていこうとしていた。

沢尻エリカさんは売れっ子です。CMも多いですし、テレビや映画の出演も多い。

エリカ様キャラが定着して話題にもなる。

事務所としてはそれなりにハンドリングしてきた感はあるものの、売れっ子になればなるほど「やんちゃ」ぶりにブレーキが効かなくなったときにとり上げられる規模が大きくなってしまった。

その頂点が映画「クローズド・ノート」の舞台あいさつだったのかもしれません。

どんなに不機嫌モードでも、映画の舞台あいさつで普通はあんな態度はとれません。

やろうと思っても、できません。

しかし、沢尻エリカさんはやり通した。

不機嫌な態度の良し悪しは別にして、そのやり遂げようはスゴすぎます。

舞台挨拶のときの沢尻エリカさんの絵(画)って、近年まず見たことがありませんから。

もしかしたらどんな映画よりもインパクトが強いかもしれません。
(これぞほんとのディープ・インパクト!って言うてる場合か(笑))


デトロイト・タイガースに入団時、記者会見に羽織袴姿で登場した野球選手の木田優夫さんは、周囲を見回してひと呼吸の間を開け、皆の注目を集めたところで「ロボコップはどこ?」「ロボコップに会えなくて残念」というようなジョークを飛ばして笑いをとったそうです。
(デトロイドは映画「ロボコップ」の舞台ですね)

日本人からやってきた選手として壇上にあがり、一生懸命がんまります!と挨拶しただけでは印象が薄い。だからジョークのひとつも入れて強烈な印象を残したのですね☆

(木田選手は毎年のようにテレビ番組「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー」に出演しています)


一方、映画の舞台挨拶で「みなさん、きょうはお越しいただきありがとうございました」と挨拶。その後は「特にないです」「別に」で終わらしただけでは……印象が薄いどころか、日本の芸能界がひっくりかえるほどの大騒ぎになりました。

日本人大リーガーになること。女優になること。

それだけでも、ものすごく大変です。

でもそういった世界で生き抜いていくことは、もっと大変です。

映画の舞台あいさつで3言しかしゃべらなかった主演女優。この称号は得ようと思っても手に入れられるものではありません。

この称号があれば沢尻エリカ(エリカ様)の名は伝説となります。

ガッツ伝説・伝説の男〜♪(はなわ)に並び立つ、伝説の女〜♪はエリカ様にキマりですナ。

沢尻エリカさんについては、沢尻会があるとか、超ワガママだとか、いろいろな噂がありました。

ナインティナインのバラエティ番組に出演した沢尻エリカさんは、砂漠に行ったときの感動を目を輝かして語っていました。

おそらく、とても純粋でまっすぐな人なのでしょう。

そんな純粋さや真っ直ぐさは状況によってはワガママとされることがあります。

そういたった噂の数々が映画の舞台挨拶で、ひとつもふたつも先の段階へ進化(?)しました。

では、今回の映画「クローズド・ノート」舞台挨拶で何がどうなったのかをまとめましょう。以下の2点です。


●映画「クローズド・ノート」の大宣伝になった

●エリカ様は伝説となった(このネタで一生食べていける)


ちなみに舞台挨拶前に出演したテレビ番組で映画「クローズド・ノート」の宣伝コメントを求められた沢尻エリカさんは、ほんとふつーの話なんで、といったふうに映画を紹介していました。

普通は、宣伝する映画をふつーの話なんで、とは紹介しませんよね。

ここがおもしろいとか、こういうところを観てほしいとか、そんなふうにコメントするのが普通です。

ところが沢尻エリカさんは、ほんとふつーの話なんで、というふうにコメントしていました。

それを聞いた私は、ふつーでないといわれるエリカ様がふつーだと言い切る物語って逆に気になるやん! とその計算された(かもしれない)宣伝手法に斬新さを感じていました。

そしてあの舞台挨拶。

あの、ふつーの話ですからというコメントは、作品自体よりも映画主演の自分がふつーでないことを知らしめた舞台挨拶のための前フリだったのかだろうか……。

だとしたら、それもスゴい!


映画「クローズド・ノート」ではラストに秘密が明かされるという噂です。

「クローズド・ノート」にはいったいどんなことが書かれているのか。

ってそれよりも脳内メーカーではありませんが「沢尻エリカ」というノートには何が書かれているのかのほうが、よっぽど気になります(笑)。

そのうち、エリカ様に冷たく「別に」とあしらわれたことを喜ぶ風潮が出てくるかもしません。

まるでダウンタウンの浜ちゃんに頭をペシっとツッコまれたいと願う歌手たちのように……。


最後にひとつ。

物語のひとつのパターンに、それまで悪玉だったキャラクターが善玉になるというのがあります。

ドラゴンボールでいえばピッコロですね。

これは実社会でもよくあります。

元暴走族ヘッドの俳優。元暴走族の相撲力士。

人気者になるには、一度大きく悪玉方向に振り子を振っておくという方法があります。

これは「飼いならされた猛獣効果」もしくは「ピッコロ効果」ともいって、はじめからいい人よりも、はじめは怖い悪い人っぽかったんだけど、いい人になりました、としたほうが人々の人気を集めやすいことをいいます。

映画の舞台挨拶後に、涙の謝罪をした沢尻エリカさん。

すでに話題性のある人気者に違いありませんが「ピッコロ効果」を使っていい人キャラになるのか、それともエリカ様キャラで通すのか、今後も注目ですね。


なにはともあれ、そんなの関係ねぇ!(小島よしお)を地でいくエリカ様は、M男諸君にはたまらんでしょうネ。
posted by タカ at 02:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月01日

プロダクト・プレイスメントと「メッセンジャーPC講座」

映画やテレビ番組の中に商品の広告を入れ込む手法にプロダクト・プレイスメントというのがあります。

プロダクト・プレイスメントをわかいやすく描いた映画に「トゥルーマンショー(THE TRUMAN SHOW) 」があります。

アメリカ市民であるトゥルーマンは生まれたときから24時間隠しカメラによってTV番組「トゥルーマン・ショー」として世界中に放送されていました。

彼が住む町も住民も家族さえもすべてフィクションであり、これを24時間放映するテレビ局の収入源のひとつが、トゥルーマンの日常生活の中でさりげなく(ともいえないかも)紹介される商品です。

ハリウッド映画ではプロダクト・プレイスメントを取り入れるのはよくあることです。

例えば「X-MEN2」ではマツダのRX-7。

[アイ・ロボット」では主人公が履く靴にコンバース、トンネル内でのカーチェイスで主人公が乗る車にアウディ。

特に意識して観ていなくても、お気に入りの主人公が着る服や使う道具を自分もほしくなったことはあるでしょう。

映画やテレビでよく使われるこの手法は、実はインターネットと相性がよいのです。

ネット上のコンテンツの画像やテキストをクリックすると、それに関連した商品やサービスの案内ページに飛ぶというのはよくありますね。

ネット上でのプロダクト・プレイスメントの利点は、コンテンツ内にちりばめた商品・サービス紹介へのリンクを埋め込むことで、興味を持った人にダイレクトにアプローチできる点にあります。

映画やテレビだと、作品を見終わったあとにあらためて印象に残ったアノ品物を調べて、気に入ったら買うというように、時間に空きが生じます。

しかしネットでは興味を持ったそのときすぐにリンクをクリックすることで知りたい商品・サービス情報を得ることができるのです。

では、プロダクト・プレイスメントを行う場合、映画やドラマなどの作品と、ネット上の記事形式のコンテンツと、どちらがより高い効果を期待できるでしょうか。

映画の場合はストーリーという強力な装置によって商品をより魅力的に印象深く演出することができます。

一方、ネットの記事形式の場合は興味を持った商品・サービスにすぐにアクセスできるという即効性・利便性があります。

どちらを利用するかは、商品・サービスの質や内容によって変える必要があります。


でも、どちらの利点もある程度活かしたい場合は?

その答えの参考になるのが「ストーリー性を持ったプロダクト・プレイスメント」です。

例えばネットにストーリー性のある記事コンテンツをつくり、そのなかで記事内容と連動した形で商品やサービスを紹介・提示するのです。

ポイントは、連続したストーリー性です。それはまるで連続テレビドラマのように、次回が楽しみとなるような仕掛け=ストーリー性を持たせるのです。

ネット上での商品紹介というのはもう履いて捨てるほどあります。そのため、読み手はそれが商品・サービス案内や紹介ためだけに、その場限りで作られたコンテンツかどうはすぐにわります。

プロダクト・プレイスメントはすでに「日常」となっている現在、たとえ商品・サービスの案内や紹介だとモロバレでもいいのです。

読み手にとってそれが有用で、なおかつ楽しみながら得る情報ならば、むしろ歓迎されるでしょう。

では具体的にどんな「型」が考えられるのか?

その例としては「メッセンジャーPC講座」が参考になります。

タイトルからも想像がつくとおり、メッセンジャーを使うという状況設定で行うPC関連の講座です(無料)。

これは、モバイルコンテンツのひとつで、男性社員と派遣女性がメッセンジャーを使ってやりとりするなかで、PCの技(ショートカットキー)を学べるというものです。

週2回更新。1回の分量は1000文字程度。
最大の特徴は、1回完結ではない、連続性のあるストーリーとなっている点です。

モバイルコンテンツですので、1回に多くの分量はありませんが、連続ドラマのように続けて読むと楽しい仕掛けがいろいろと施されています。

映画やドラマといった(連続性のある)ストーリーに、PC技という名の商品・サービスを盛り込む。

ネットとプロダクト・プレイスメントについて大いに参考になる事例はぜひ抑えておきましょう。


※公式モバイルサイトにて約1年3ヶ月連載していた【メッセンジャーPC講座】は、載終了しました。
posted by タカ at 13:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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