2014年06月29日

「しない」意識ではなく「する」決心〜素直がいちばん〜

あるテレビ番組の企画でのこと。若い頃に人気でTVなどで活躍したある女性芸能人がカフェを営んでおり、その店を専門家が検証するというのがありました。


そのカフェの入り口は通り道からちょっと奥に入ったところにあり、店内に入るまでの導入部分(屋外)が広くなっています。


そこに植物が置いてあるのですがどれも雑然としており、仕入れなどで使う車も停まっています。


「えッ? ここはお店? 営業してるの?」


そんなふうに思ってしまう雰囲気なのですが、オーナーの女性芸能人はあえてナチュラルな雰囲気を演出しているということでそれがオシャレだと言います。


カフェの専門家はまず、自動車を店の前に駐車しないのが一番だが、どうしてもそこしかないならば、カフェのイメージにあったペイントをするなど、世界観を演出したほうがいいとアドバイス。


さらに、そもそもパッと見てお店かどうかわかりにくいのはNGで、ウェルカムという明確な意思を発する必要があると助言しました。


具体的には、地面にカフェの入り口へと続く絨毯のような色を付けて導線を確保するなどの案を提示。店まで迷わずエスコートする仕掛けが必要だというわけです。


さらに店内もオーナーこだわりのインテリアということなのですが、カウンター席に座った女性のお尻が、テーブル席に座ったお客さんの目線の高さと合ってしまいます。


これは店内の床の高低差のためにそうなってしまうのですが、そういった他の客からの視線に女性は敏感ですから、ここは視線を遮るボードと設置するなどしてカウンター席に安心して座れる工夫が要るとのこと。


これらアドバイスは、お客の立場を想定してのプロならではのものですね。


自分がはじめたカフェ。自分が企画したイベント・商品。そういったものには当然ながら思い入れがあります。「お客さんのために」を優先したつもりでも、自分の思いは、いつしか「想い」にもなっていることがあります。


そんな気持ちはあってもいいものですが、いざ外に出す(開店・発売)するとなったら、余計な部分はそぎ落とさなければなりません。それができなければ趣味ということにもなりかねない。


まずは余計なコダワリや思い入れをそぎ落とし、試行錯誤して続けていくうちに徐々に浮かび上がってくるスタイル。


それを他人が認めてはじめて「その店(主人)のセンスがいいネ」と評価されるようになる。


はじめから「ほれほれ、俺(私)のコダワリをじっくり味わいやがれ」とばかりに押し付けられても、客は引いてしまうばかりです。


「そんなことは自分はしない」と思っているぐらいでは、きっとしてしまいます。


「しない」という思いは、文字通り「しない」つもりなだけなので、熟成された「コダワリという名の想い」はつい出てしまうもの。


だから「しない」のではなく、「する」必要があるのです。何をするのか。


もちろん「余計なコダワリをそぎ落とす」のです。「する」意識と実行が必要なのです。


伝える作業では個人的なものを優先するのではなく、余計なコダワリをそぎ落とすのです。


――素直さ。


妙なコダワリを捨てて素直にやりさえすれば、たいていのもの・ことはスムーズにいきます。


うまくいかない。伝わらない。そんなときは素直になれていないのです。


勉強・学習でもそうです。自己流でやっているうちは効率がわるい。自己流の勉強で高校受験に成功したからといって大学受験もそれでうまくいかといと、それはまた別の話。


対象が違えば、世界が違えば、それに合ったやり方があります。それがいきなりできる人はそうはいません。


自己流を捨て、余計なコダワリを排除し、まずは素直に習ったとおりにやる。


それが上達のいちばんの近道です。



★「しない」意識ではなく、余計なコダワリをそぎ落とす決心と実行が必要


★素直こそ上達の近道


posted by タカ at 23:25 | TrackBack(0) | 明快に伝える日本語力の磨き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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