2010年07月14日

相手が知りたいことを伝える



池上彰さんが解説する、学べるニュース系のテレビ番組が人気です。


その人気の秘密はなんでしょうか?


まず、彼は視聴者のほうを向いていることがあげられます。


自分が解説したいことではなく、視聴者が知りたいことをわかりやすく伝えます。


報道やニュースといった名がつく番組やサイトの多くは、たいてい発注者と受注者がいます。


もちろん自社で番組を作っているところもありますが、多くは下請けに出しているでしょう。


すると受注者は発注者がOKしてくれるようにせっせと作るわけです。


つまり、クライアントの顔色をうかがって、それに合わせている。


ところが本当はクライアントの先の視聴者やユーザーに合わせなければなりませんよね。


こういったズレはいたるところでみることができます。


だからこそ、視聴者やユーザーが知りたいことをズバリわかりやすく提供してくれる番組やサービスがあれば、おもいっきり目立ちます。


7月11日に放映された各テレビ局の参院選の開票特番のなかで、池上彰さんが出演したテレビ東京の「池上彰の選挙スペシャル」の視聴率は、民放では日本テレビに次ぐ2位だったそうです。


テレビ東京といえば、東京のローカル局です。それなのに、いや、それだからこそ他局では取り上げない話(組織票)や、斬りこまないところ(政治と宗教)を解説・質問する姿勢に独自性がはっきりとみてとれました。


これらは視聴者にしてみればなんとなく知ってるけど、はっきりとはわかっていない部分もある典型的な話題です。


そこに斬りこみ、わかりやすく解説する。これは「視聴者が知りたいこと」に合わせなければ、とうていできないことです。


こうした、わかりやすく楽しく学ぶ需要を見い出しただけでなく実践している、というのが人気の要因です。


さらに、池上彰さんは偉ぶらずに解説します。ご本人はとても楽しそうに解説します。


例えば、アナタの周囲にこんな人はいませんか? はじめて学ぶ人を相手に専門用語や横文字を使って説明し、それでわからないと言われて「おまえは思考力がない」と開き直るような人――。


誰でもはじめは知らないしわかりません。だからこそ、学ぶ意欲を持った人に少しでも知って理解してもらえるよう、わかりやすく伝えようとする。


大事なのは、だれでも学ぶ意欲を持っていることをしっかり認識し、何を学びたいかを読み取り、それに合わせて提供すること。


このとき、解説者のことを鼻持ちならないと思わせるような難しいことばを使うのは避けましょう。


★わかりやすく伝えるには、相手のほうを向き、その願いを読み取り、偉ぶらずに簡潔かつ明確を心がけること


池上彰さんのニュース解説関連の番組はたいへんよい例ですので、ご覧になってみてくださいね。


池上彰の学べるニュース
池上彰の学べるニュース池上 彰 「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」スタッフ 池上彰

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starsわかりやすさとは何か、それが、この本でわかる。よくわかる実例あり、池上さんさすがです

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posted by タカ at 17:25 | TrackBack(0) | 明快に伝える日本語力の磨き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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