2010年04月29日

懲りすぎない


<例文>

温泉施設の案内ページやチラシにて。

「10種類のお湯たちがお客様をお出迎え致します」


<解説>

擬人法とよばれるものですが、少々やりすぎかなとおもいます。

お湯は液体ですから、ひとつの形に定まっておらず、絶えず流動しているイメージがあります。

個別に識別しにくいお湯を、あたかも人間かのように表現するのはちょっと無理があるかなぁともおもいます。

さらに、お湯たちがお出迎えする、というではありませんか。

温泉施設の入り口にお湯たちが一列に並んで「いらっしゃいませ!」と笑顔でご挨拶。

う〜む。いまいちお湯たちの顔が思い浮かびません。

お湯がまるで人間のような形を成して、ズラッと並んでお客さんをお出迎えすることは、実際にはありえないわけです。

ありえない表現をするのもテクニックであり効果が期待できますが、やりすぎは逆効果です。

凝りはじめると、人はどんどん凝りはじめます。だんだん楽しくなるんですね。

でもそういう場合に楽しいのは、たいていは本人だけです。

楽しくなってきたな、と思ったら一旦やめてみるのも手です。

では、凝ったところを削ぎ落としてみましょう。


<リライト例>

「10種類のお湯でおくつろぎいただけます」


素っ気ないように思えるかもしれませんが、懲りすぎよりはいいでしょう。

お湯が10種類あることを伝えることが、ここでは何より大事ですから。



この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。