2009年11月15日

テストで何点とることができたのか?


<例文>

「今回受けるのは数学テストのように満点をとるのは無理な科目だ」



<解説>

○○のように△△するのは□□だ、という形の文は読者に誤解を与える可能性がある典型的なものです。

ではさっそく例文を検証していきましょう。

まず、今回受ける科目はどのようなものでしょうか?

数学テストのように満点をとるのは無理な科目だというのです。

では、数学テストでは何点とることができたのでしょうか?

満点ではなかった? それとも満点?

テンを使って書くと、いくらかわかりやすくなります。


(1)数学テストのように、満点をとるのは無理 → 満点ではなかった

(2)数学テストのように満点をとるのは、無理 → 満点だった


(1)を文で説明するとこうなります。
今回受けるのは、数学テストで満点をとることができなかったのと同じに、満点をとるのは無理な科目のテストだ。


(2)を文で説明するとこうなります。
前回の数学テストでは満点をとれたけれども、今回受けるのは、満点をとることは無理な科目のテストだ。


このように、例文は数学テストが何点だったのかがわからない、あいまいな文となっています。

あいまいさを排除するには、そこにあいまいさの可能性があると気づかなければなりません。

すぐに気づかなくても、あいまいさの可能性を生じさせるものに見当をつけるぐらいはできるようになることが大事です。

あいまいさの可能性を生じさせるものとはここでは「○○のように△△するのは□□だ」という形をいいます。

もっと簡単にいえば「○○のように」をみたら気をつけるようにする、ということです。

もっとも確実にあいまいさを回避する方法は「○○のように」という形の文を極力使わないことです。

文の形を選択する際には、ただなんとなく選ぶのではなく、それ相当の理由があって選ぶ。これが大事です。



<リライト例>

「今回受けるのは、前回の数学テストで満点をとることができなかったのと同じく、満点をとるのは無理な科目だ」

「前回の数学テストでは満点をとった。しかし今回受ける科目のテストで満点をとるのは無理だ」

「今回受けるテストで満点をとるのは無理だ」



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