〜内面からスマートになる最も有効な方法〜
「ありのままでいいよ」でも「こうならなくちゃいけないよ」と言われたらアナタはどうおもいますか?
どっちやねん! とおもわずツッコみたくなるでしょう。
でも人は往々(そうなる場合が多いさま)にこのふたつに一生懸命になります。
だれでも他人から肯定してもらいたいもの。あなたはわるくない。そのままでいい。いま問題を抱えているとすれば、それはあなたがわるいのではなく、こことは違う遠くの異世界の○○が間違っているからなの。
こんなふうに権威ありそうな相手に言われたら、なんとなくホッとするでしょう。
○○に当てはまるものはなんでもいい。権威ありそうな相手はカリスマ占い師でもなんとかセラピストでもなんでもいい。
手段や内容はどうあれ、人は「ありのままでいい」と肯定されたい生き物なのです。
その一方で人は常に「こうならなくちゃいけない」と思っています。
学校でテストでは高得点をとらなくちゃいけない。
会社の営業では契約数を増やさなくちゃいけない。
結婚へ向けて準備と行動をはじめれば、高収入でイケメンでやさしくなくちゃいけない。
目標を持つことはいいことです。でもその目標とした数値は、はたして適正値なのでしょうか。
これは、自分ではなかなかわかりません。
■ 痩せなきゃ症候群とギャップ
わからないから、一般的に「こうならなくちゃいけない」と言われているであろう数値を目標にすることがあるでしょう。
たとえばダイエット。
あなたが思う理想の体型・体形はどんなものですか。ファッション雑誌やスポーツ雑誌に載っているファッションモデルや一流スポーツ選手の体型・体形かもしれません。
しかし、あなたがファッションモデルでもなく、一流スポーツ選手でもないならば、なにも雑誌に載っているような人物の体型・体形にならなくてもいいはずです。
とはいってもダイエットしてウエストが細くなって「痩せたねぇ〜」と友人・知人に言われればうれしいものです。
人は自分が属するグループや共同体に認めてもらうことで「生きる意味」を実感することが多いですから、身近な人たちにダイエットの成果を褒めてもらえれば、これほどうれしいことはありません。
それに「類は友を呼ぶ」ともいいます。ダイエットしたスレンダーな人たちに囲まれていれば、自分ももっと痩せていかなくちゃいけないとおもってさらにダイエットをつづける。
一歩引いて見れば「痩せすぎ」であっても、本人たちはまだまだ痩せなきゃ! とおもっている。
ここにグループ内とその外部との間にギャップが生まれます。
■ 男性のタテマエとホンネ
たとえば女性グループとその外部とすると、スレンダーな女性たちのグループは、たしかに男性の注目を集めます。
なぜなら、痩せた女性たちが美しいというメッセージはあらゆるメディアによって繰り返し刷り込まれているからです。
男性は痩せている女性を美しいと感じるのはたしかですが、それは脳に刷り込まれた「思い込み」の部分もあって、実際はもう少し肉付きのいいぽっちゃり系の女性を好んで結婚相手に選ぶこともあります。
男性たちは、ほんとうはもう少しぽっちゃりしたほうがいいんだけど、女性は「スレンダーだね」とか「痩せたね」とかいわれるのをとても喜ぶのを知っているから、たとえそうは思っていなくても久しぶりに会った女性には「痩せたね」なんていってみたりすることも。
すると女性は同姓の友人知人のみならず、異性からも「痩せたね」といわれることで「痩せる=美=良い事」の図式がますます強くなる。
しかし男性にしてみれば必ずしも「痩せる=美=良い事」ではなく、むしろその逆であることもじゅうぶんに有り得るのです。
■ 表面的には肯定される痩せるためのダイエット
「幸せ太り」という言葉があります。人は幸せを実感すると無理に痩せようとは思わない。すると、人は幸せでないから、幸せを欲するから無理に痩せようとするのかもしれません。
大好きな異性と一緒になって幸せを実感しつつも、スレンダーな体型・体形を維持しつづけなくてはならないというのは、ファッションモデルといった職業上それが必要な場合はさておき、一般的には幸せを手に入れたのですから、もう無理に痩せている必要はないのです。だから元の体型・体形にもどる。これを「幸せ太り」と呼ぶ。
そんな「幸せ太り」するためには痩せなければなりません。だからまずは痩せなきゃ! と思わざるをえないのはいたしかたないのかもしれません。
このように「痩せる=美=良い事」の図式は男女の間では考えや好みの差はあるものの、表面的には公認された状態であるといっていいでしょう。
うわべだけであれ、男性も女性もみんなが「痩せたね」といってくれるのですから、これほどわかりやすくて快感を得ることはほかになかなかありません。
だから実際はグループ内とその外部との間にギャップがあるにもかかわらず、自らの身体をダイエットすることに多くの人々は一生懸命になるのです。
■ タテマエだけが頭でっかちに!
しかしここには落とし穴があります。先にもお話したとおり、男性はかならずしも「痩せる=美=良い事」とは思っていない場合があり、女性がダイエットすればするほど、魅力を感じなくなることがあります。
それにもかからず、表面上は「痩せたね」といいます。それは一見すると褒め言葉のようですが、男性にしてみれば「残念!」という裏の意味も込められていることもあるのです。
いま最も女性に人気のある、セクシーなお笑い芸人はだれでしょう?
おそらく「ケンコバ」の愛称で知られるケンドーコバヤシではないでしょうか。
身長172cm、体重80kgの彼はどちらかというとずんぐりむっくりな体型・体型です。
そんなケンドーコバヤシがテレビのバラエティ番組で30名の女性芸能人のなかからデートに誘いたいと選んだのはグラビアアイドルの磯山さやかでした。
グラビアアイドルのみならず、同世代の女性タレントのなかでもややぽっちゃり系の磯山さやかがテレビに出つづけることができるのは、彼女のトークのうまさのほかに、男性視聴者の「磯山さやかを観たい!」という需要があるからです。
セクシーな男性お笑い芸人ということになれば、手足の長いスレンダーな千原ジュニアではなく、ずんぐりむっくりなケンドーコバヤシ。
男性がリアルににデートに誘いたい女性芸能人といえば、蛯原友里といったスレンダーモデルではなく、ややぽっちゃり系の磯山さやか。
このように身体のダイエットに関しては「建前(タテマエ)と本音(ホンネ)」があって、タテマエだけが頭でっかちになっているのです。
■ 内面を映す「ことば」
では、人は人の外見以外のどこをどのようにみているでしょうか。
性格だったり考え方だったりといった内面は行いによく表れるといいます。
そのためマナーや品格を戒める書籍がベストセラーになることがあります。
でも、もうひとつ大事なことをわすれていませんか?
内面の美しさをあらわすのは行いだけではありません。「ことば」も内面を映し出します。
ことばのうち「話しことば」はある程度取り繕うことができます。
それなりの挨拶やスピーチはあらかじめ用意することもできますし、それっぽい敬語ならだれでも話すことはできます。
ところが、ちょっとしたした文を書くとなるとモロに内面が出てしまいます。
「ちょっとした文」です。「ちょっとした文章」ではありません。文章なら、どんな人もちょっと身構えます。文章としての体裁を整えようという気持ちがわきます。
でも「ちょっとした文」なら気負いません。だからつい気軽に書いてしまう。
ところが「ちょっとした文」こそ、もっともその「人となり」を表します。
そのことに多くの人々は気づいていません。さらに「君のちょっとした文はがスマートでわかりやすいね」と友人・知人・異性に言われることはまずありません。
■ コメントがしにくいから意識しにくい
ふくよかな人に「君は痩せたね」と言われても腹は立たないでしょう。なぜなら、自分はいま羨望のまなざしで見られていると感じるからです。
ところが同僚や友人に「君のちょっとした文はがスマートでわかりやすいね」といわれたら、ちょっと腹が立つかもしれません。なぜなら、上から目線で言われていると感じるからです。
よほど仲が良いなら別ですが、人は「ちょっとした文」についてコメントすることは、ほとんどありません。
コメントすることはないけれども、心の中にしっかり仕舞い込んでいます。
人は(A)「一見めちゃくちゃなようにみえるけど、あの人の書く文は至極まともでしっかりしているし、なによりわかりやすい」という感想をたとえ口に出さなくても、心の中ではしっかりと持ちます。
逆にいえば人は(B)「外見はとても小奇麗にしていて体のスタイルだってスマートで、ブランドものの服やバッグを着たたり持ったりしているけれど、あの人の書く文はひとりよがりで何を言いたいのかさっぱりわからない」という感想をたとえ口にださなくても、これまた心の中ではしっかりと持ちます。
(B)の人とは、知り合いにみせびらかせるために一緒に歩くのはいいけど、人生の伴侶にはとうていなり得ない。たとえそこまで考えなくとも、なんとなくそういった線引きを人は意識せずともしているものです。
通常、人はコメントしませんから「ちょっとした文」をわかりやすくスマートにすることに対していまいちモチベーションがわかないかもしれません。
しかし、体のダイエットのしすぎは健康を損なうおそれもありますし、ヘアスタイルや化粧やファッションをいくらばんばったところで、それには限界があります。
■ 外見の美に関する限界はリアルで残酷
どんなものにも限界がありますが、外見の美に関する限界ほどリアルなで残酷なものはありません。
たしかにメイクすれば見違えるように綺麗になる人はいます。メイクをしないよりはしたほうが本人も周囲も明るく楽しく前向きに毎日を送れるならば、しないよりはしたほうが断然いいでしょう。
それでも外見の美に関する限りは、もって生まれた天性の素材に勝てるものはありません。
外見の美という才能ほど、はっきりと表れるものはなかなかないのです。
おなじジャージー姿にメガネなのに、なんで私はヤンクミ(美人女優とわれる仲間由紀恵のテレビドラマでのキャラクターの愛称)みたいになれないの? という問いに意味がないことは、だれでもわかっています。
だからこそ外見の美に一生懸命になるともいえますが、内面の美に関する限界は意識の持ち方とやり方次第で、いくらでも先延ばしにできます。
限界がみえている部分に全精力を注ぐのに、限界を自分で決められる部分を手付かずの状態にしておくのは、なんともったいないことでしょう。
■ スッキリ見えるスマート文を書く「日本語ダイエット」
内面の美を磨く方法のなかで、表面的にはもっとも効果を実感しにくいけれども、深層的にはもっとも効力を発揮する「わかりやすいスマート文」を書くことに、もっと力を注いでみませんか。
内面からスマートになる具体的な方法はこれまであまり伝えられていませんでした。
身体に関するダイエット方法は星の数ほどありますが、スッキリ見えるスマート文を書く「日本語ダイエット」をしたことがありますか?
おそらくないでしょう。では「日本語ダイエット」をしたいと思っても、苦しいダイエットは避けたいもの。
だからお笑いと映画で楽しく「スッキリ見えるわかりやすいスマート文」を書く日本語力を磨きましょう。
楽しければダイエットを続けられます。しかも日本語ダイエットには残酷な限界はありません。
内面の美と魅力に関する限界は「スッキリ見えるわかりやすいスマート文」を書く訓練をすることで、自分で決めることができるのです。
人間の表面的な美には残酷な限界があり、時が経てばその輝きは失われます。
ところが人間の内面的な美には限界がなく、時が経つほどにその輝きが増します。
だから「日本語ダイエット」をおすすめします。
外見の美をめざす身体のダイエットに費やしていた力の何割かでもいいのです。
日本語ダイエットに力を注いでみましょう。
内面の美は外見の美の限界を補うだけでなく、やがては失われる外見の美の代わりに、あなたをより一層輝かせる大事な財産にもなるのですから。
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