2009年07月30日

オードリーといえば春日のワケ

コンセプトが大事だ、という話をつづけましょう。


コンセプトをしっかり持てば、おのずと物事の目的を強く意識するようになり、目的を強く意識すれば、目的を達成するための世界観のイメージが浮かびます。


イメージが浮かべば、世界観に関係のない、余分な要素は排除することができます。


文章の目的を強く意識すると、目的に関係のない、または目的達成の障害となる事柄が入り込む余地がなくなります。


あなたがこれから書こうとする文書の目的をしっかり意識さえすれば、目的と関係のないことや目的達成を阻むような事柄は書きようがありません。


無駄なものや余計なものがないので、文はスマートになります。


洗練されたわかりやすい文になります。


では、コンセプトの大事さはわかったけれども、ではどうすればコンセプトから外れる要素を取り除くことができるかについて、もう少し詳しくお話しましょう。


実は、とても簡単なことなのです。


仮に、海水浴に行くことになったとします。


コンセプトは「夏の海水浴」です。


あなたはどんな格好で何を持っていきますか。


ネクタイを締めたスーツ姿でビジネスバッグの中には見積書を詰めて海水浴に行くでしょうか。


おそらく、そんな人はめったにいないでしょう。


Tシャッツに短パン、帽子にサングラス姿で、水着とビーチサンダルと日焼けオイルとレジャーシートとタオルと水中眼鏡といったものを持っていくことでしょう。


「夏の海水浴」ときいて、そんな当たり前でありがち服装と持ち物をサッとイメージできたなら、コンセプトから外れる要素を取り除くことは簡単です。


夏の海水浴場にネクタイを締めたスーツ姿の男性がビジネススーツを持ってポツンと立っていたら、どうみても周囲から「浮いて」しまうと思えたなら、コンセプトから外れる要素を取り除くことは簡単です。


夏に海水浴へ行く際の待ち合わせに、ネクタイを締めてスーツを着て現れるなんてことは、ちょっと普通では考えられませんね。


普通じゃない。つまり、常識の範囲内におさまりきれないですね。


普通や常識からズレた場面に遭遇しら、あなたならどうしますか?


お笑い芸人ならツッコミます。お笑い芸人でなくても、そこにズレが生じたことがわかりますから、常識の範囲内におさまるような状態や場面をイメージしましょう。


もちろん、このときたとえあなたがお笑い芸人でなくても、ツッコんでもかいません。


大事なのは「ボケやズレたことに気づくこと」です。


気づけば、ズレを修正し、常識の範囲内におさめることができます。


このように「常識=コンセプト」から外れた要素を取り除く作業が、無駄なものや余計なものがないスマートで洗練されたわかりやすい文にする、ということなのです。


売れっ子のお笑い芸人を思い浮かべてみてください。


たとえばオードリーときけば、テクノカットのヘアスタイルとベスト姿で「トゥース!」という決め台詞とポーズを決める「的はずれな自信家の春日」というキャラクターを思い浮かべることができるでしょう。


広く浸透した、確立したキャラクターがあれば、それをどう崩そうとも笑いに繋げます。


オードリーは「春日」というキャラクターがしっかりあるからこそ、笑いのためにする努力が実を結ぶのです。


もしも「春日」というキャラクターから逸脱した瞬間が訪れたなら、相方や共演者がすかさずツッコんで笑いが生まれます。


そのツッコミは視聴者に「そのとおりだ」だと思われるものえなければなりません。


つまり春日が「春日」というキャラクターから逸脱したと視聴者が「気づける」からこそ、そこにツッコミが成立するのです。


視聴者が春日の「ボケやズレたことに気づいたな」と見極めることがでるからこそ、相方の若林はすかさずツッコめるのです。


だからお笑い芸人は「ボケやズレたことに気づくこと」のスペシャリストなのです。


そんなお笑い芸人たちの漫才やコントやトークを普通に楽しめる人なら、だれでも「ボケやズレたことに気づくこと」ができます。


「ボケやズレたことに気づくこと」ができれば、ズレを修正し、常識の範囲内におさめることができます。


このように「常識=コンセプト」から外れた要素を取り除く作業ができれば、無駄なものや余計なものがないスマートで洗練されたわかりやすい文を書くことができるのです。


posted by タカ at 16:30 | TrackBack(0) | 明快に伝える日本語力の磨き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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