2009年03月12日

「ホテル・ルワンダ」にみるわかりやすくする方法

「ホテル・ルワンダ」
監督:テリー・ジョージ/2004年/イギリス、イタリア、南アフリカ

〈ストーリー〉---------
1994年ルワンダ。首都キガリ。高級ホテル「ミル・コリン・ホテル」の支配人ポールは、内紛による大量虐殺の危機から人々を救う。
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これは、ルワンダの多民族フツ族と少数民族ツチ族の内紛によって起こった虐殺の話です。

政府軍と反乱軍に付け届けをしてホテル経営をやりくりしている4つ星ホテルの支配人ポールが主人公の物語です。

この映画を観る際のポイントは以下の2つです。

フツ族とツチ族の対立がなぜ起こったのか。

フツ族とツチ族は外見ですぐに見分けがつくのか。

こういった、アフリカ事情に詳しい人以外はよくわからない事柄を、作品のはじめのほうでわかりやすく観客に説明しているシーンがあります。

それは外国のジャーナリスト(だったと思います)の男Aがホテルのバーで話してる内容がそのまま観客への説明となっているところです。

ルワンダの住民ではなく、ルワンダ人でもない外国人が上記2つの疑問をホテルのバーで投げかけるのです。

このとき男Aが支配人ポールに「あなたは何族ですか」と尋ねます。
するとポールは「わたしはフツ族です」と答えます。

つぎに男Aはバーのカウンター席の隣に座っていたルワンダ女性2人に同じことを尋ねます。

すると一人の女性はフツ族だと答え、もうひとりの女性はツチ族だと答えます。

すると男Aはこんなふうな意味のことをつぶやきます。
「まったく区別がつかないよ」

これで主人公ポールが何族かということがわかります。

また外見ですぐに何族か判断することは困難だということもわかります。

映画の冒頭では当時のルワンダ情勢がナレーションされるのですが、それに加えてこのようなシーンが用意されているのです。

このシーンが教えてくれることは、観客が抱くであろう疑問には観客と同じ目線の人物を通して答えるとわかりやすくなるということです。

教壇の上から教えるだけでなく、他の多くの生徒となじ机に座った、みんなと同じ目線の人物を通して物事を説明しましょう。

★一般的な説明(ナレーション)と疑問点をまとめた的確な問い。この2点をセットで使おう。

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posted by タカ at 17:04 | TrackBack(0) | 明快に伝える日本語力の磨き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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