2009年02月21日

「4つのC」と「5つめのC」

ダイヤモンドを購入する際は「4つのC」をチェックすることが大切だと言われる。

Color  色

Cut   カット

Clarity 透明度

Carat  カラット

しかし、実は5つめのC〈conflict(争い)〉が存在することを、あなたは知る――。
〜映画「ブラッド・ダイヤモンド」チラシより〜


「ブラッドダイヤモンド」は宝石業界に斬り込んだという意味で、たいへん稀なアメリカ映画です。

ダイヤモンドと聞いてすぐにイメージするのは、キラキラ輝く綺麗な宝石といったところでしょう。

結婚指輪には給料の三か月分を。というキャッチコピーは有名ですね。

たとえ今はダイヤモンドを購入するつもりがなくても、いつかはだれかにダイヤモンドを贈りたいと思っている人にとっては、ダイヤモンドを購入する際にチェックする4つの項目とくれば、それを知りたいと思うもの。

しかし、このチラシの目的は映画「ブラッド・ダイヤモンド」を観てもらうことです。

観てもらうためには、興味や関心を抱かせなければなりません。

そこで、ダイヤモンドにまつわる「4つのC」で興味をひきつけたところで、実はもうひとつの「C」つまり「conflict 争い」が存在するといように、意図する話題へと読者を引き込みます。

キラキラ輝く綺麗な宝石という明るい正のイメージから、争いという暗く負のイメージへと180度転換させて、さらに知りたいという欲求を刺激するのです。

映画チラシにはつづけてこう書いてあります。


「1つのダイヤ、3つの願い、そして100カラットの感動」
〜映画「ブラッド・ダイヤモンド」チラシより〜


1つのダイヤに3つの願いが交錯するんだな。それで最後はとびきりの感動を与えてくれそうだ。どれどれ、どんな作品なのかもっと知りたいな。

こんなふうに思ってもらえたら、この映画チラシのキャッチ・コピーは成功です。

どんなにすばらしい作品でも、予告編がつまらなそうだったり、宣伝用のチラシが読みにくかったりすることがあります。

どんなにすばらしい企画でも、企画書がつまらなそうだったり、読みにくそうだったりすることがあります。

どんなにすばらしいお祭りの案内でも、案内チラシがつまらなそうだったり、読みにくそうだったりすることがあります。

映画「ブラッド・ダイヤモンド」の例でいえば、主演にレオナルド・ディカプリオと書いてあれば、それだけで映画を観ることを決心する人がいる一方で、レオ様ってだれ? という人もいます。

レオナルド・ディカプリオのファンに映画をアピールするのはもちろんのこと、出演俳優をだれも知らなくても、作品の内容に関心を持ってもらえるように、人々の興味を惹きつけるライティングが必要です。

そのための訓練は電車内でも、タクシーの車内でもいいのです。

車内広告でもいいですし、もちろん映画の宣伝チラシでもいいのです。

自分が思わずそのコピーを読んでしまったのはなぜか? を日常のちょとした時間(電車で移動中やタクシーで移動中など)に考えてみましょう。

日々のこうしたちょっとした考え事がライティングにはたいへん役に立つのですから。

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