限定なし + 希望の光 → ワクワク
〜クリックせずにはいられない魅惑のタイトル作成術〜
以下のコラムを読んで、そのタイトルを考えてみましょう。
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アジアの歌姫といえばテレサ・テン。浜崎あゆみ、BoA、アーメイ(張惠妹)といった名があがる。
このように、歌の世界で姫とよばれる女性は一握りである。
日本の有名人であっても、姫とよばれているのはごく一部である。
山犬に育てられ、自分は山犬だと思っている「もののけ姫」。
「こりん星」からいちごの馬車でやってきた「りんごももか姫」。
薩摩藩島津家から徳川家に嫁ぎ、13代将軍徳川家定の正室となった「天璋院篤姫」。
TBS「王様のブランチ」の女王様のお買い物コーナーの主役の「姫様(はしのえみ)」。
上記の顔ぶれを見てわかるとおり、いろんな意味で姫の称号を得た女性は特別だ。
言い方をかえれば、特別でなければ「姫」の称号を得られない。この法則をうまく利用した会社がある。
会員たちのことを「姫」と呼ぶその会社の事業は、若い女性に商品やサービスの感想を書いたブログを更新してもらい、ポイントを貯めて試験に合格した者には5段階のピラミッド構造のひとつ上位にランクアップさせるしくみを作った。
ピラミッドの頂点に君臨する姫たちは、決まった場所でなら発売前の化粧品や食品や音楽CDなどをで思いのままに使い放題となる。さらに各種企業が費用を負担する高級レストランでの食事会に参加することもできる。
他人よりちょっと早く発売前の曲が聴けたり、他人よりちょっと早く発売前の化粧品が試せるだけでなく、ときには自分たちの意見を取り入れた新製品が発売されることもある。
最上級ランクの姫たちは無報酬でこれらの活動に喜んで参加している。そんな最上級ランクの「姫」になりたい女性たちは後を絶たないという。
女性が求めるもの、それは「優位性」だ。
他人(庶民)が味わえない待遇(発売前の化粧品使い放題)と力(意見が反映されて商品になる)を与えてくれる「優位性」の究極の象徴が「姫」なのだ。
かつて発売前の商品を自身の体を使って試す実験役は庶民さえもやりたがらないキケンな匂いがする仕事であったのだが……。
ランクという「しくみ」をつくり、あとは「姫」と呼ぶだけでその会社の社長はウハウハであろう。
イザというときのために殿様にはたいてい複数の影武者がいたというが、最上級ランクの姫たちを取替えのきく影武者とするならば、そのマーケティング会社の社長は殿だ。女性社長であるというから、彼女こそマーケティング業界のリアルな意味での「姫」ではないだろうか。
もちろん、だれだでも影武者(替え姫)になれるわけではないのだから、仮初の姫を満喫するのもアリかもしれない。
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さて、このコラムにどのようなタイトルをつければ、より多くの人々に関心を持ってもらえるでしょうか。
まずはコラムを読んでストレートに作ったタイトル例を示します。
<タイトル例1>
「マーケティング業界の姫様」
<解説>
「○○業界」に関係ない・興味ない人を切り捨てるタイトルですね。
これは「しなくてもいい限定」をしてしまっている典型的なタイトル例です。
その業界に関係ない・興味ない人だけでなく「○○業界」とすることで、もっと多くの人たちをも切り捨ててしまうおそれがあります。
なぜなら「○○業界」ときくと、たいていの人はビジネスの話だろうと推測するからです。
すると、ビジネス関連に興味がある人に限定したタイトルになってしまうのです。
せっかく「姫」という強力なことばを使うのに「マーケティング業界」によって急にカタい印象を与えるタイトルになってしまっています。
では、このあたりでコラムのタイトル例をもうひとつ示します。
<タイトル例2>
「『なんちゃって姫』で『ホンモノの姫』になる!」
<解説>
タイトル例1の「マーケティング業界の姫様」で浮かぶ疑問はひとつだけです。マーケティング業界の姫様とはどんな人だろう? というひとつだけ。
ところがタイトル例2の「『なんちゃって姫』で『ホンモノの姫』になる!」で浮かぶ疑問はひとつだけではありません。
そもそも女性は「姫」扱いされることを望み、男性は「姫」とお近づきになりたいと願うもの。
だから「姫」は女性にも男性にも注目されやすいワードです。
そしてタイトル例2は「姫」になる方法を意識させるものとなっています。
タイトルによると「姫に」なるためには「なんちゃって姫」を使うんだと言っている。
「なんちゃって姫」とはおそらくニセモノの姫ではないか。ではニセモノの姫を使ってどうやって「ホンモノの姫」になれるのか?
そもそも「姫」にニセモノがあるのか?
そんなふうにどんどん疑問が湧き出てきませんか。
それからタイトル例2は「姫」に興味がある人すべてを惹きつけるものとなっています。
「○○業界」というワードを使わないことでお堅いビジネスの印象を与えないようにしています。
読者を限定せずにだれもが興味を持ちやすい強力ワード(「姫」)にあなたもなれるかもしれない! お近づきになれるかもしれない! と希望を持たせるのです。
● 限定なし + 希望の光 → ワクワク
憧れの存在になれるかもしれない、憧れの存在に近づけるかもしれないという希望を抱かせる。つまり「姫」への憧れを膨らませるタイトルを作るのです。
まちがっても「姫」という強力なワードの威力をそぐようなことをしてはいけません。
強力なワードは最大限に活かす。これが大事です。
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